今は、急激な円安で外貨預金が人気の様ですが、意外に認知されていないのが、為替手数料の違いです。銀行によっても様々で、大手銀行窓口が一番高いのをご存じでしょうか?
米ドル定期預金で例を挙げて比較すると、1米ドルあたりで、銀行の窓口で申し込んだ場合、1米ドル当り大手みずほ銀行は2円、三菱UFJ銀行は1円です。ネット銀行であれば1米ドルあたり15銭~40銭とぐっと安くなります。
分かりにくいので実際100万円を銀行窓口で申し込んだ場合とネット銀行でインターネッとで申し込んだ場合で比較すると、現在のレート1ドル=149.25円で換算すると、みずほ銀行の窓口だと手数料は往復で、26.800円、ネット銀行の中でも一番手数料が安いソニー銀行だと15銭ですから2.100円になります。これが1.000万円を預けるとなるとみずほ銀行窓口では26万8千円、ソニー銀行であれば、2万1千円と、かなりの違いに驚かれると思います。
それではソニー銀行とFXの手数料を比較してみましょう
FXの場合100万円を米ドルに替えた場合、平均で往復でわずか30円程です。
無料同然の安さです。
金利での比較はどうでしょうか?
今一番高い金利では、やはりソニー銀行の半年満期年利9パーセントというのがキャンペーンでありました。
結構高い金利で優秀ですね。それでは検証していきましょう。
年利9パーセントですから、半年満期ですので、4.5%の金利になります。税金が20.315%かかりますので、差し引き3.585%ですね。35,800円が金利になりました。
FX口座に100万円入れて米ドルを買います。レバレッジ3倍であればロスカットのリスクは小さいと言われているFXですが、さらにリスクを小さくレバレッジ2倍で運用します。
そうすると、1ドル=149.25円では、1.3万通貨を買うことができます。これで、1ドル=75円になるまでロスカットはありません。1万通貨当たりのスワップポイントが一番高いFX会社(LIGHT FX)では、1日250円が付きます。(2023年10月13日現在)
公式ページはこちら

1.3ロットですから250円×1.3=325円それが6カ月ですから180日ですね。325円×180日=58500円そこから同じく税金の20.315%を引くと、46.615円が金利として得られます。
半年以内で、1ドル=90円以下になる可能性は非常に低いと思われるので1ドル=90円をロスカットラインとすれば、あと0.3ロットぐらいは、余裕で買えると思います。
ただ、今回は100万円を米ドルの外貨預金に運用した場合と、FXで100万円を運用した場合の有利性の比較ですので、個人的には今の高値で外貨預金もFXでの多くの米ドル買いも積極的にはおすすめしません。
為替の変動リスクは、外貨預金もFXもあります。急激な円高になった場合、即座にFXはリスクマネジメントが自ら出来るのに対し、外貨預金は満期になるまで解約は、原則できません。
ペイオフ対象ではない外貨預金と信託保全されているFX
万が一銀行が倒産した場合、預金保険制度があります。円預金は1000万円までなら、銀行が返せなくなっても、保証してもらえる制度です。しかし外貨預金の場合は保証されません。
FX会社が倒産した場合、日本の金融庁の許可を受けているFX会社ならすべて、信託保全が備わっています。信託保全とは、顧客から預かった資金、取引やスワップポイントなどの損益すべてをFX会社の資産と分別して、信託銀行で管理することです。よって万が一FX会社が破綻しても、全額保証されます。
税制の違いがある
外貨預金の税金は、2つに分かれます。利息には、20,315%の分離課税、為替差益は総合課税がかかります。これは他の給与所得などと合算されて税がかかるので、日本の累進課税方式(所得が高くなるほど税率も高くなる)では、所得が他にある方は税率が高くなっていきます。
FXの税金はというと、為替差益、スワップポイント共に一律20.315%の申告分離課税となります。大きな違いは給与などの所得とは分離して税額を計算する仕組みです。高所得の方であれば、外貨預金での総合課税より有利になります。
又、分離課税のFXは総合課税にない「損益通算」というメリットもあります。損失を最大3年間繰り越すことができる制度です。その年の決算が赤字だった場合翌年の所得からその赤字分を引くことができるので、節税効果があります。
FX取引にかかったコストは、必要経費として利益から差し引くこともできます。売買手数料や振込手数料、その他売買手法の研究のために購入した書籍や、ネット上の有料情報なども必要経費として認められます。
まとめ
外貨預金よりFXは為替手数料が安い。
外貨預金より高い金利(スワップポイント)が得られる
税制面でもFXが有利
外貨預金はペイオフの対象外。FXは信託保全で資産は100%保護されている。
FXは自分自身でリスクマネジメントができる。
検証の結果
外貨預金的な使い方をするのであれば、あらゆる面でFXのほうが有利だと思います。FXは使い方、やり方次第で明暗を分けます。レバレッジを2倍~3倍以下で、リスクコントロールをしながら金利収益を主体にした運用であれば、資産資産形成が見込めると思います。